くらしのツボ, リラックス, 疼痛治療, 自律神経失調

耳は『脳の窓口』 -耳つぼのさまざまな効能-

皆さん、こんにちは。

さいたま市中央区、北与野駅から徒歩2分、【はりきゅう治療院 伍行庵】です。

今日3月3日。

言わずと知れた「ひなまつり」ですが・・・

『耳の日』でもありますよね。

 

耳は《脳の窓口》

はりきゅうで『耳』といえば、やはり《耳つぼ》。

雑誌などでは、もっぱらダイエットの効能ばかりを取り上げていますが、『耳つぼ』はそれだけではありません。

耳には脳から直接伸びる神経(脳神経)が複数分布していて、脳へアプローチをする際の「窓口」としては重要なポイントなんです。

以前紹介した疼痛治療・・・「バトルフィールド・アキュパンクチャー(戦場のはりきゅう)」も、

耳を窓口とした、脳へのアプローチの一つ。

私は以前、中国で鍼麻酔による甲状腺除去手術を見学したことがありますが、その時も使われていたのは耳のツボでした。

 

こころがざわつくときには《耳マッサージ》を

ダイエット(食べ物への中毒的依存の軽減)はもちろん、脳が関わる様々な問題・・・

機能性疼痛(原因がないのに痛みだけがある)やうつ、不眠。

そして最近の世情の不安からくる、疑心暗鬼などにも。

専門的なツボに関してはとても細かいですから・・・

 

一般の方のセルフケアとしては、

「耳たぶをかるくひっぱりながら、回すようにほぐす」

「綿棒など柔らかいもので耳の孔の中をなでるようなマッサージ」

というのでも良いと思います。

(耳の孔の中は副交感神経に支配されているので、リラックスさせる効果大)

三寒四温のこの季節、ただでさえ、 カラダの痛みやめまいなどが出てくる方が増えきます。

今年は加えてこの大騒ぎ。

ウイルスに正しく対処するためにも、

 

まずは耳をほぐして心を落ち着けて・・・

冷静に周りをみてみましょう。

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

くらしのツボ, 精神疾患, 自律神経失調

『鬼滅の・・・ツボ?』-脳に響く十三鬼穴-

皆さん、こんにちは。

さいたま市中央区、北与野駅から徒歩2分、【はりきゅう治療院 伍行庵】です。

昨日は節分。

節分といえば「鬼は外」ですが・・・

なにやら『鬼滅の刃』というアニメが大ブームだとか。

私も少しみましたが、確かに熱い!!ですね!!

 

鬼滅の・・・ツボ?

実は東洋医学にも、『鬼滅のツボ』というのがあります。

その名も《十三鬼穴》

 

この《鬼》とは、現代的には、意識障害や、ある種の脳疾患のこと。

ヒトの顔(特に口周囲)や手は、脳とのアクセスが非常に密な部分であることから、《鬼穴》にも多く選ばれています。

 

昔の使い方であれば、強めの鍼刺激で覚醒を促す、というのが主流ですが、

マッサージや軽めの鍼ならば、リラックス効果を生みだしやすいのも、この《鬼穴》。

 

鬼穴まわりのガードをしっかりと!

あとは・・・

最近は不安な肺炎のニュースもありますから、手と口の《鬼穴》の洗浄と防御をしっかりと。

内側の《鬼》をしっかりと追い出し、外からくる《鬼》を入れないように。

 

こんなときこそ、体調をいつも以上に整えていきましょう!

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

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くらしのツボ, むくみ, 冷え性, 慢性疲労、全身のこり, 代謝障害

『こころの台座』-れい(霊/令)を和ませるツボ-

皆さん、こんにちは。

さいたま市中央区、北与野駅から徒歩2分、【はりきゅう治療院 伍行庵】です。

 

この時期になると必ず話題になる“今年の漢字”。

やはり令和元年、2019年は《令(れい)》でしたね。

 

この《令》、漢字の由来を調べてみると「神のお告げを賜る」という意味だとか。

 

【神】=【心】

東洋医学でいう【神(しん)】は、【心(しん)】と同義。

そして【精神(こころ)】は【心(こころ)】に宿ると考えられています。

そして、そんな【心】に作用するツボには・・・

《霊(れい)》という漢字が多く使われています。

そこで今回は令和元年の締めくくりに「心を安定させるツボ」

《霊台(れいだい)》をご紹介。

 

「こころの台座」という名のツボ

《霊台》の位置は

背中の正中線上、第6胸椎のでっぱりの下。

 

一般の方は、画像でおおまかな位置を把握してください^^)

あまりツボにこだわらなくても、上の4つのツボのあたりをで大丈夫。

 

ココは心疾患や呼吸器に効くツボとされますが、

解剖学的にみても、心臓と横隔膜の境あたりに位置します。

 

個人的には

人体で一番太い血管「大動脈」が、一番体表に近い部位にある(特に左側)ツボですし・・・

ムクミや末端冷え性など、全身の代謝アップに効果があるのでは、と考えています。

 

鍼でなくても、ホットタオルやシャワーで集中的に温めてあげるのも、この時期おススメ。

 

またこのツボはその名のとおり、「こころ(霊)を安定(台)させる」作用があると云われます。

せわしない時期ですが、「こころ」をしっかり温めて、2019年を締めくくりましょう!

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

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くらしのツボ, くらしの東洋医学, 自律神経失調

『時代もかわる土用』がはじまります。 -変化にそなえて指もみを-

皆さん、こんにちは。

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明日は早いもので「春の土用の入り」。

ここから連休を経て・・・5月6日の立夏を迎えれば、暦の上ではもう夏です。

しかも今回は元号も、この土用のあいだに変わります。

平成から令和へ。

季節も生活リズムも時代も変わる、まさに今までにない「土用」。

 

変化の激しい時期は体調を崩しやすいので、今年は特に、注意が必要です。

土用の養生には、うなぎに代表される食養生や、お灸など、昔からさまざまありますが・・・・

 

この時期にオススメしたいのは《手の中指》へのアプローチ。

 

この中指を流れるツボの流れは、来るべき夏に活性化する『心包』のライン。

欲求や嗜好と深く関わるこの臓器は、裏を返せばストレスに強く影響される部位でもあります。

西洋医学でも

指先の温度(血流)変化は自律神経のバロメーター。

特に中指は、手の指の中で一番心臓から遠いので、ストレス下ではまっさきに冷たくなります。

 

中指や手のひらの真ん中をよくもむ、ストレッチするなど、中指をゆるめることは、自律神経の調整にも効果的。

明日からの『土用』、しっかりと体調を調えて

大きな変化に対応していきましょう!

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

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くらしのツボ, 精神疾患

『お釈迦さまの額のツボ?』 -判断力をたかめるツボ-

皆さん、こんにちは。

さいたま市中央区、北与野駅から徒歩2分、【はりきゅう治療院 伍行庵】です。

 

昨日、四月八日は「灌仏会(花まつり)」・・・お釈迦さまの誕生日

クリスマス・・・キリストさまの誕生日は有名ですが、お釈迦さまの誕生日は知名度低いですよね~(;^_^A

 

そこで今日は、お釈迦さまに因んだツボ(?)をご紹介。

《印堂(いんどう)》と云います。

ツボの位置は、「両方の眉毛の内側の中央」。

お釈迦さまの額のポッチ(白毫と云います、アレ「毛」なんですって!)の少し下ですが・・・

 

当院では、

脳の疲労回復・イライラ、パニック、集中できないなどのメンタルの症状へのアプローチによく用います。

 

興味深いのは、《印堂》の奥、脳の『眼窩前頭皮質』と呼ばれる場所。

いまだに謎の多い部位だそうですが、

意志決定につよく関わる領域で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などでは、この部位の萎縮がみられるのだとか。

 

こういった強いストレスからくる症状に対して、心理療法では、

EMDR(Eye Movement Desensitization and Retrocession)という、過去のつらい体験を思い出させて眼球を左右に動かす療法がありますが・・・

 

《印堂》への刺激も似た効果をだせるのかもしれません。

 

セルフケアとしてなら

《印堂》を狙って熱めのシャワーをあてる。

《印堂》をかるく指ではじく。

 

なんて方法もオススメ。

 

新生活に突入し、なれない環境で混乱することもあるでしょう。

まずは落ち着いて・・・

《印堂》への刺激で、すばやい判断力を保ちましょう!

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

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くらしのツボ, 疼痛治療

『戦場のはりきゅう』 -アメリカ軍の耳つぼ活用法-

皆さん、こんにちは。

さいたま市中央区、北与野駅から徒歩2分、【はりきゅう治療院 伍行庵】です。

 

アメリカ発ですが・・・先日、興味深い記事を読みました。

 

『Battlefield acupuncture-戦場の鍼灸-』

 

なんでもアメリカ軍では、兵士の負傷やストレスによる痛みに対して、救急医療として『耳鍼法』を取り入れているのだとか。

耳のツボに微細な鍼を貼り付けておくこの技術は、「特別な設備がいらない」「装備に影響しない」「薬にくらべ副作用がない」など・・・

戦場や災害などの緊急時医療として、非常にメリットがあるそうです。

 

この記事によれば、この除痛メカニズムは脳のMRIなどでも確認されていることから、思い込みや気持ちの問題ではなく、

「脳の痛みを感じるメカニズムに優先的に作用するポイントが耳にある」

というのは確かなようです。

 

日本では耳ツボというとすぐ、ダイエット!となってしまいがちですが、私が以前中国で見学した鍼麻酔も、耳ツボをメインにアプローチしていました。

 

近年、鍼灸や漢方などの東洋医学にも科学的な研究が進み・・・

従来の「なんとなく怪しい」イメージからブラッシュアップされ、

薬の量の軽減や緊急時の応急、

そしてなにより病気にならないための医療-予防医療-の一翼を担う技術になりつつあります。

 

今の日本。

超高齢化社会、医療費の高騰、病院では診断のつかない痛みの増加、そして毎年おこる様々な災害。

東洋医学は、こんな現状でこそ力を発揮する医療です。

 

当院では、医療としての鍼灸を確立すべく、日々研鑽を積み重ねております。

お気軽にご相談ください。